2020年の放牧終わりました
前のブログでも触れましたがウチでは上山放牧場という所を借りて、妊娠牛を5月から11月まで放牧しています。
そしてこの間11月27日に放牧場から牛を連れて帰りました!
予定だと12月の上旬まで放牧するつもりだったんですが、放牧地の様子を見に行ってみると...
ってマジか!!一面雪!
こんなに積もってるのをみるのは初めて。
めっちゃ静か。聞こえるのは水の流れる音だけ。
20cmぐらい積もっています。雪深くて車が動かなくなるか心配で恐る恐る運転しました。
いや〜さすがにこれはもう連れて帰らなきゃと思ってたのですが、肝心の牛がいない!
まあそのうち見つかるだろうと思って雪景色を楽しみながら散策してました。
やっぱりここは落ち着く。この時は雲がかかってて鳥海山はよく見えませんけど晴れてると絶景です!
いつかここでバーベキュしたい。
散策も飽きてきて戻ってみると....
いた!
みんな体中ビショビショ。
少しホッとした。
でも、9頭放しているのに5頭しか見つからない。残りの牛は他の場所にいるのかも。
もしかしたら怪我をして動けないのかもしれない。ちょっと不安。
放牧の怖いところはこういうところだ。
牛舎では毎日人が管理している。1頭1頭毎日観る。
だから怪我した牛や餌食いの悪い牛がいたらすぐに対応できる。が
放牧はそうは行かない。毎日見ているわけではないのですぐに病気や怪我には気がつかない。足を怪我して動けなければ連れて帰るのも簡単じゃない。
そもそも60ヘクタールもある土地から牛を探すのだって一苦労だ。
人が見ていないということはそれだけ管理が薄くなるということ。
不確定な要素が多くなる。牛は自由に生きてるけど。
まあ、舎飼いでも事故はあるんだけどね。
とりあえずお腹がすいてるだろうから車に積んできた草を食べさせて待っていると
「モォォォォォォォォォ!!」という大きな鳴き声と一緒に残りの牛が走ってきた!
これで全員集合。思っていたより痩せていなかったし、ちゃんと食べ物は食べていたんだろうな~。雪がこんなにあるのにね。
みんな怪我もないようでよかった。
それにしてもホント雪積もってるな。。。
連れて帰る
さて、牛も落ち着いたところで牛舎まで連れて帰ります。
普通の農家であれば家畜運搬車に牛を乗せて帰るのですが、ウチには家畜運搬車がないし、道も荒れているので毎年牛を歩かせてます!
道のり約6キロ!
軽トラの荷台に牛の大好きな濃厚飼料(とうもろこし、小麦粉が混ざった通称“エサ”)を撒いて牛が付いてくるように工夫してみたら、、、
猛ダッシュ!!
こうやって車に追い付いたらまた移動して、追い付いたらまた移動しての繰り返し。
その後もボチボチ付いてくる。
牛は群れで動く動物なので群れには必ずリーダーがいる。
移動する時は必ず先頭にリーダーが立って先導します。リーダーから強い牛順に1列に並んで移動するんです!
おもしろいでしょ。
ちゃんと牛の中にも社会形成があるんだ。
段々標高が下がってくると雪も殆どなくなってきました。
牛も休憩がてら腹ごしらえ。
夢中になって食べてます。
まさに「道草を食う」とはこの事。
時刻は12時過ぎ。僕はまだ昼ご飯を食べていない。早く帰りたいと悶々していました。
やっと林道を抜けて村の方まで出てきた。
あともう少し。。。
そして道路の方に出てくると、、、
牛舎に向かってまっすぐ走り出した!
もう自分が帰るんだって事を自覚している様子。
まだ牛舎も見えないし距離もあるのに、ちゃんと自分の帰り道を覚えてるのだ。
後ろの牛は途中寄り道をしたりするけど、ボスがどんどん走るので置いてかれないように後から付いてくる。
お昼だったので車通りが少なくてよかった。
牛舎に近づいてくるとモォモォと鳴く。
帰ったぞぉぉ!って言ってるみたい。
到着
無事に牛舎まで連れてきた。
牛舎の中にいる牛も鳴き始めて大合唱。
お互いを確認しあってるのかな。
何事もなく帰って来れてよかった。
これで2020年の放牧は終わり。
今年は放牧中に事故があったから来年に向けて課題ができました。
来年は何事もなく放牧を終えられるように今から色々考えておかないと。。
それにしても雪の中にいる牛ってなんか凛々しかったなぁ。かっこよかった。
あんなに寒かったのに元気でいた牛、改めてすごいなと思った。
牛も増えたし今月は2頭分娩予定だからそっちの方も頑張らないと💦💦
産まれたらまたブログ書きます!
では👋
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